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競売事例研究 白楽東パークホームズ弐番館

白楽東パークホームズ弐番館

本日は、現在閲覧中の競売の事例研究です。
初心者向けに値段が手頃で落札後にトラブルの少なそうな、物件を例にとって3点セットを読み解いて検討してみます。

できれば3点セットをお手元にご用意されるとわかりやすいと思います。
BIT(不動産競売物件情報サイト) で事件番号から検索してみて下さい。

物件名:白楽東パークホームズ弐番館 202号室

[裁判所・入札期間情報]
・事件番号:横浜地方裁判所本庁 平成28年(ケ)第291号
・入札期間:2016/11/02~2016/11/09
・開札期日:2016/11/16
・売却基準価額:9,930,000円
・買受可能価額:7,944,000円
・買受申出保証額:1,986,000円

[物件情報]
・種別:区分所有建物
・敷地利用権:所有権
・所在地:横浜市神奈川区白幡南町6番地25
・交通1:東急東横線「東白楽」駅 徒歩15分
・交通2:横浜線「大口」駅 徒歩14分
・交通3:京浜急行電鉄本線「神奈川新町」駅 徒歩12分
・専有面積:55.37平米 ※登記簿(内法)
・間取り:3LDK
・管理費等:29,780円
・築年月:1995年12月
・階数:3階/5階建
・総戸数:23戸
・施主:三井不動産
・管理会社:三井不動産レジデンシャルサービス
・現況;賃貸中(月額賃料:110,000円 ※管理費込)

さてこの物件、ファミリータイプの区分マンションですが、現在大手企業の借上げ社宅として利用されています。

投資でお考えの方は、そのままオーナーチェンジができれば、トラブルの可能性は少ないと思います。
本年6月に最初の更新が有り、次回は平成30年6月が更新時期です。

一方、ご自宅用にお考えの方にとってのポイントは、物件明細書に記載のある「同社の賃借権は抵当権に後れる」の部分です。

これにより、賃借人はその権利を落札者に対抗できません。
(但し6ヶ月の明渡猶予期間があります)

賃借人は大手企業ですし、あまり揉めること無しに明渡しを受けて、半年以内には自分で使うことができると思います。
(明渡までの賃料相当額は賃借人に請求できます)

さらに、施主や管理が三井不動産系な所も安心材料ですね。

さて、物件が良さそうなことはわかったのですが問題は入札金額です。

買受可能価額の794万4千円では当然に厳しいことはご存知と思いますが、考え方は色々あります。

まず投資利回りで考えると、例えば表面10%で1,320万円。
(ちょっと厳しい感じでしょうか?滞納管理費も支払う必要が有ります)

次に成約事例から見ると、お隣の「白楽東パークホームズ壱番館」の 2LDKが2,130万円というのが本年9月、昨年の4月には3LDKが2,300万円、
といった成約事例があります。

このあたりを参考に考えていくわけですが、競売のメインプレーヤーに、買取再販業者というのがいます。
で、彼らの付ける値段が結構ポイントで、それを上回る価格で入れないと落札は難しいと思います。

この買取再販業者の値段の決め方も、あるセオリーがあるのですが、長くなりますので今日はこの位にしておきます。

ご興味のある方は、お問い合わせ下さい。


2016/11/25 追記
本物件は、18,198,000円で法人が落札しました。入札は21人です。
人気になるのはわかりますが、やはり高かったですね。

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