やっと長袖の季節になってきたようですね。
さて、千葉市緑区の戸建の仲介をやっているのですが、越境などでちょっとややこしいことになっているようです。
ということで、さっそく現地へ出撃して状況を確認してきました。
ざっと見た所、今回の売買対象物件の建物の庇などが、あちらこちらの方向に越境している感じです。
しかしながら測量図は昭和40年とか昭和60年のものしか無く、境界標も一部しか見つかりません。
なので、正確にどこからどこまでが越境しているとかは不明なのですが、越境している事に間違いは無い様です。
新築当時の経緯を聞いてみた所、昔は一帯が同じ方のご所有の土地で、何人かの親族の方が土地を分けてもらい、そこにいくつか建物を建てたという感じだそうです。
「いんだよ、細けえ事は!」的な良くあるパターンですね。
境界紛争は互いに揉めるから紛争になるのであって、越境しようがされようが双方が共に気にしなければ紛争にはなりません。
今回は、売買がうまく成立すると、親戚でない他人が所有者となりますので、さすがに境界はきちんとしておいた方が良いと思います。
ちょっとした越境は「将来再建築の時に越境を是正する」といった内容の覚書を取り交わすことが多いのですが、今回はどのように解決していくか隣地の方も含めて協議する予定です。
たまたまこの建物を建設した工務店さんがすぐ近くに有るので、念の為に越境部を撤去するための見積もりをお願いしました。
ただ、越境部を解消すると言っても、土地家屋調査士の先生に正確に境界線を出してもらわないとなりませんので、これもまたそれなりの費用がかかることになります。
境界線が明確になれば分筆して売ってもらうとか、貸してもらうなども、隣地の方のご意向次第ですが理屈的には可能です。
さらに考えると時効取得とかの可能性もありますが、あまりややこしくならないように進めば良いなと思います。
境界問題はこじれると国家間だと戦争になるくらいですし、子や孫の代まで遺恨を持ち越すことになりかねません。
なるべく穏便に解決して欲しいと思います。
不動産のご相談はお気軽にどうぞ。
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