マンションみらいプランナー講座に参加

横浜市住宅供給公社が主催する「マンションみらいプランナー講座」講座に参加してきました。

1月にあった第1回に続き2回目です。（全3回）

「マンションみらいプランナー講座」とは、マンションの将来を検討する管理組合に対し、中立･公平な立場から建物の長寿命化と自主建替えまでを含めた将来方針の比較検討・方針判断するまでの支援を担う専門家を増やそうという趣旨の講座です。

築古マンションの建替えについては結構前から問題意識は高まっているのになかなか進まないという現状です。

容積率が余っているとともに場所が良いマンションであれば、建替えで増加した住戸を販売することによって既存の区分所有者の持ち出しのお金が少なくなります。（持ち出しゼロは難しいかも）

区分所有者の手出しが少なくて済むのであれば合意も形成されやすくなります。

また、そのような販売でも利益がでそうな物件の場合は、マンションデベロッパーが率先して進めてくれると思いますので手続き的にもスムースに進みます。

ただ、そういう建て替えに対して場所とか容積率が理想的なマンションというのは少なく、建て替えるためには結構多額な手出し（平均2,000万円？）が必要となる物件が多くを占めているそうです。

これでは「かなり建物が危険な状態となった」「修繕に高額な費用が発生しそう」とかでないとなかなか話は進まないと思います。

適宜修繕していけばそれなりに使用できる現状というのもありますし。

午後いっぱいの講座の後に夕方から専門家の意見交換会が同じ場所で有り、こちらにも参加させて頂きました。

弁護士、土地家屋調査士、司法書士、建築士などの先生の見方や考え方を知ることができてなかなか有意義でした。

共有という所有権の形は便利なときも有りますが、特に他人同士だと色々と面倒です。

築古マンションの建替え問題は根が深く、個人それぞれが考え込んでも解決しませんが、いざとなった時に慌てないようにそうした意識と知識は持っておいた方が良いと思います。

古めのマンションを購入する際は、少なくとも何年住めば賃貸の場合の家賃の元が取れるかくらいは考えておいてもよいかもしれませんね。

個人的には新築そっくりさん的な工法（スケルトンリフォーム）の進化と低価格化、そして強力な税制優遇や補助金あるいは容積率の大幅な緩和などに期待したいです。

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