オリンピックの延期が決まった様ですね。(これを書いているのは2020年3月25日です)
今回の新型コロナショックが経済に与える影響はリーマンショックレベルだと一部で言われています。今後どうなるかというのがみなさん興味がありますよね。
ということで、本日はいつもと趣向を変えて現在の市況と競売の状況について考察してみます。
(1) 新型コロナショックの競売への影響
競売物件出品件数は2008年のリーマンショック後、2009年の約9万件から昨年2019年は2万件ちょっとまできれいな右肩下がりで減少してきました。
これはアベノミクスによる好況に加えて、金融機関の滞納者への返済条件変更などにより、競売に至るケースが減少していったのだと考えられます。
そして不動産価格が上昇しているときは競売よりも任意売却の方がより回収できるというのも大きな理由だと思います。
さて、今回の新型コロナショックにより景気が悪化していった場合、借入金の返済が滞る人が多くなり、結果として競売や任意売却などが増えることが想像できます。
もちろん競売ファン?の我々としては物件は増えると嬉しいです。
しかしながら返済が滞りだしてから競売開始までなんだかんだで1年位かかります。
なので競売物件が増えるとしても、まだもう少し先の時期になると思います。
場合によっては新型コロナの問題が概ね収束して明るくなってきた時期から件数が増えてくる事も考えられます。
個人的な考えですが、新型コロナショックはリーマンショックの様な金融システムへの直接の打撃ではありません。
なので金融機関のダメージは少なく、リーマンショックのレベルまでのひどい事にはならなそうな気がしています。公的な対策が入ることも十分考えられますし。
ということで今回の結論としては、無理に萎縮することも無く通常営業で良いかな?という感じです。 (曖昧ですみません)
(2) 大底を確認してから買う?
ところで、投資の人もマイホームの人も良い物件を安く買いたい訳です。そうは言っても相場の底をぴったり当てるのは難しいです。
また、マイホームの場合は自分や家族のライフサイクルに合わせるという難しさもあります。
不動産(株とかでも)で「底を確認してから買う」と言う人は一生買えません。
大底というのは底から反転してしばらく時が経ってから分かるものです。
価格が下がり続けているときは怖くて買えません。
そして価格が上昇する時は、いつの間にかスルスルと上がってしまいます。その時点では安値覚えも有るのでなおさら買えません。
買わずに見ているだけの人は、結局買えないままになってしまう事が多いのです。
収益不動産の場合は購入直後から家賃収入が積み上がります。マイホームの場合は賃貸とは違った快適な暮らしが得られます。
多少高く買ってしまったとしてもトータルで考えればそんなに損はしません。
価格は重要ですがあまりそれだけに縛られない方が良いと思います。欲しい物件が自分の基準に合えば粛々と購入するといったスタンスで。
好況時でも無理して買えば破産しますし、不景気でも無理なく買えれば大丈夫です。たとえ自分よりも安く買えた人がいてもそんなに悔しがる必要は有りません。
ところで経済状況がどうであれ、条件の良い物件は足が早いです。
いざ目の前に物件が現れてから、「融資がー」とか「条件がー」とか悩んでいたら絶対に買えません。
自分の間合いに入った物件が出てきた場合、なによりスピード感が重要です。
そのためには普段から物件選択の基準をよく検討するとともに資金計画も詰めておきましょう。
(3) 本当にヤバくなった時は?
話は変わりますが、もし本当の大混乱期に入っていしまうとピンチとチャンスが錯綜します。
この時の最大の武器は少々の度胸と現金です。(そんな時期はお金は借りにくくなります)
余裕ある人は一生の内に数回有る混乱期に備えてせっせと貯金しておく事をおすすめします。
もちろん今現在はまだ混乱期では無いと思います。
売買や賃貸、お困りの方もそうでない方もご相談はお気軽にどうぞ。
コメント