マンションの広告などに書いてある専有面積ですが、実際にはその面積をまるまる使えるわけではありません。
実は、マンションなどの区分所有建物の専有面積には、2通りの計算方法があります。
ひとつは「壁心面積」で、部屋を真上から見たとき、壁の厚みの半分のところを境にして、その内側を占有面積とする方法です。
で、もうひとつは、「内法面積」といい、壁の内側の実際に使用できる部分だけを面積とするものです。
通常、不動産広告で表示されている占有面積は、壁芯面積で表記されていることが多いです。
ところが、上述のように壁心面積では壁の厚みも含まれているため、実際に使える空間は、この面積よりも少なくなるわけです。
なお、登記簿謄本に記載されている面積は、「内法面積」です。
なので、広告の面積と差があっても、びっくりしなくていいです。
いずれにせよ、実際に使える面積は「内法面積」なので、購入前には必ず確認しておいたほうがいいです。
大きくて壁の長さが長いマンションほど、「壁心面積」と「内法面積」の差が大きくなりますので。
ちなみにバルコニーは専有面積に含まれないです。
