今年も東京マルイフェスティバルに行ってきました。
なんのことか分からないと思いますが趣味の世界です。w
新製品ももちろん興味深いのですが、やはりシューティングレンジでの試射が楽しい。
今年は空撃ちのコーナーもありました。G19 Gen5、キレの良い反動がよかったです。
たきなの銃もなかなかの出来でした。

さて、最近、お手伝いしているお客様の物件で、検討中の土地が埋蔵文化財包蔵地にピンポイントで該当してしまいました。
そもそも埋蔵文化財包蔵地って何でしょうか?
埋蔵文化財包蔵地とは、「文化財法」という法律に基づき、貝塚や古墳、昔の集落の跡など、地面の下に文化財が埋まっている可能性が高いと指定されているエリアのことです。
私は一都三県を中心にあちらこちらで土地や建物の売買仲介をしていますが、この埋蔵文化財包蔵地に当たることは意外と多い印象です。
「良い土地」というのは、大昔から人が集まって住んだり、商売したりしていた場所であることが多い、ということなんでしょうね、きっと。

掘削時にどうなる?一般的な流れと費用負担
文化財包蔵地で基礎工事などを行う場合、掘削を伴う工事の前には、自治体とへの届出と調整が必要です。
一般的に調査の手順は次のような感じになります。
解体や基礎工事などの際の立会
↓
何か有ったら試掘
↓
必要に応じて本格調査(発掘調査)

なお、埋蔵文化財包蔵地以外でも、新規で埋蔵文化財を見つけてしまったら同様に届出が必要です。(あまり見つかって欲しくないですよね)
費用と期間など
ここで一番気になるのは「費用」と「期間」です。
まず原則としては、試掘や発掘調査の費用は、土地の所有者の負担となります。(納得しにくいとは思いますが)
建物を建てようとして、何か?が出てきてしまったら自分の費用でお金と期間をかけて発掘調査をしなければならないということです。(すごくいやですよね)
ただ、個人用の住宅だと行政が費用負担するというパターンが多いと思います。

で、今回は大田区の物件だったので大田区の文化財の担当者様に聞いてみました。
まず、立会には費用は発生しませんが、そこで何か有った場合は「個人」と「事業者」で大きく異なり、次のようになるとの事でした。
【個人の専用住宅の場合】
大田区でも個人の専用住宅は行政負担とのことでした。
試掘調査、本格調査ともに行政(大田区)が実施してくれるため、個人負担は基本的にありません。
これは安心ですね。
【事業者の場合】
一方、それ以外の事業者の場合、試掘調査、本格調査ともに事業者(デベロッパーなど)負担となります。
これには事業用のアパートの建築なども含まれます。
本格的な調査となってしまうと、工期の遅れや費用など結構な負担となってしまいます。

さらに試掘や発掘調査となった場合の費用の目安も聞いてみました。※あくまで一般的な目安です
【試掘調査】
- 期間:1日で終わる場合がほとんど
- 費用:概ね30万円/日なので、30万円程度 (ピンポイントで穴を掘るだけ)
【本格調査(発掘調査)】
- 期間:2ヶ月くらいかかるケースが多い(他県で半年というのを聞いたことがあります)
- 費用:建物部分の面積で8~10万円/㎡程度
やはり本格調査となると、時間も費用もそれなりにかかってしまう様です。
この費用負担や期間については、遺跡ごとに、またエリアを管轄する自治体によってルールが異なると思いますので、必ず事前に役所に確認することが重要です。

エリア全体の調査状況など
今回検討しているエリア内全般では、埋蔵文化財包蔵地に指定された後は立会が有ったのみで、試掘、本格調査へ進んだ事は無いそうです。
なので、本物件も同規模の建替えであれば、おそらく立会のみで終わる可能性は高いとの事でした。
現在建っている物件を同規模の物件に建て替える場合、より深く(地下室など)掘ったりしなければ試掘が発生する可能性は少なく、届出・立会のみで終わるケースがほとんどだそうです。
あくまでも「可能性」なので完全には安心できませんが。

いずれにしても、次の建替えは10年以上先だと思いますので、費用のみならず法律の運用もその時の状況に応じて変わってくると思います。
当面、建替の計画が無ければあまり気にしすぎてもしょうがない感じですが、検討している土地が埋蔵文化財包蔵地にに指定されていた場合はちょっとは気にすることをおすすめします。
不動産のご相談はお気軽にどうぞ。




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