土地売買の仲介の案件で建物解体の話になり、見積もりを解体屋さんにお願いすることになりました。
建物は木造の築50年ですが、現在も使われていますのですごくきれいとは言えませんがまだまだ使えそうです。
とはいえ、修繕費も今後どんどん増えてくることが予想されますので、経済性を考えるとやはり適当な時期を見て再建築するのが良いのでしょうね。
で、さっそく解体屋さんに連絡して見積もりのための現地調査をお願いしました。
古い家屋の解体費用の大きなポイントは、ご存知の方も多いと思いますがアスベスト(石綿)の有無です。
アスベストの危険性
アスベストを吸引してしまうと肺がん、中皮腫などの呼吸器系の健康被害を発症する可能性が有ります。
昔はその危険性について認識されておらず、すでに建築されている多くの建物には、石綿(アスベスト)を含有している建材が一般的に使用されていた時期があります。
アスベストの危険性は飛散している粉じんを人が吸入してしまうことなので、建物のリフォーム・解体時の飛散が問題となります。
危険とは言っても、建材に含まれているアスベストは繊維が固定されているため、日常生活の中では飛散することはなく、通常の使用においては健康に被害を及ぼすものではないと言われています。
アスベストに関する法令
健康に悪いことが分かってくるとともに、アスベストにに関する法令は何度か改正され、厳格になってきています。
現在、増・改築やリフォーム、そして解体時には建材のアスベストを飛散させないよう、「石綿障害予防規則」(平成17年7月1日施行)、その他の関係諸法令に則り、専門業者による適切な施工と産業廃棄物処理が必要となっています。
さらに、大気汚染防止法および石綿障害予防規則の改正により、令和4年4月1日以降に着工する一定規模以上の解体・改造・補修工事について、アスベストの有無に関わらず、アスベスト調査結果の報告が義務付けられています。
アスベストに関しては国土交通省の「アスベスト対策Q&A」のページがわかりやすいです。
アスベストの事前調査
アスベストが検出されると、場所などにもよりますが、解体費用が下手すると2倍とかに膨らんでしまいます。
作業中にアスベストが飛散しないようにすっぽり覆って工事したりなど手間・工数がすごくかかるからです。
そんなに地価が高くないところでは、解体費の金額次第では取引価格にも大きく影響してきます。
ということで、まずは分析用の試料を採取してもらい、分析にかけてもらうことにしました。
もちろんこれも費用はかかりますがやむを得ません。
3日くらいで分析結果が出てきたのですが、「不検出」ということでまずは一安心でした。
不動産のご相談はお気軽にどうぞ。
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