西谷の山林の現地調査に行ってきました。やたら敷地面積は広いのですが、地形が細長い形状でさらにほとんどが傾斜地なので宅地として開発できるか難しい感じです。
さて、傾斜地と言えば熱海の土石流が大変な事になってますね。熱海はここの所コロナ禍の影響もあって都心からの移転がちょっとしたブームになっていた様ですが、なんとかこれ以上人的な被害が広がらないで欲しいです。
もともと日本は平らな土地が少ないので、当然傾斜地およびその周辺にも家が多いです。普段は動かない土地に慣れきっているのですが、あのような大事故があるとちょっと怖いです。洪水などでじわじわ水嵩が増えてくるのと違って土石流やがけ崩れだと逃げる暇も有りません。
ちょっと危なそうな土地の場合、ずっと住んでいる方は家屋や擁壁などを補強したりして安全を確保するしか無いのですが、新規で家や土地を探している人は悩みどころです。傾斜地は眺望が良く開けていることが多いので良い感じの場所も多いですし。
危険の度合いを見極めるには、その土地を見た感じと、公的なハザードマップ、そして過去の災害記録に頼るしか無いのですが、予算のことなどもあるでしょうし、なかなか判断は難しいです。
100年に一度の天災が頻繁に発生する昨今です。物件を検討するときには少なくともハザードマップも同時に確認する習慣をつけた方が良さそうです。
その判断基準ですが、私的には洪水は浸水の予想深さを見てある程度許容、土砂災害の方は警戒区域などに入っていた場合は避ける、という感じかなと思います。
洪水による浸水被害は水はたいてい数日で引きますし、建物の被害もある程度は火災保険で対応できます。(巨大津波はまた別の話ですが)
これに対して土砂災害やがけ崩れの場合は土地そのものが使えなくなってしまう可能性が有るので、洪水よりはリスクが高いと考えます。
また、ハザードマップは内容が変わることが有りますので定期的にチェックした方が良いです。最近はホームページで公開している自治体も多いので時々見てみましょう。分からないことは問い合わせると丁寧に教えてくれます。
ご相談はお気軽にどうぞ。
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