先日、売買仲介予定の戸建住宅のインスペクションに立ち会ってきました。
ご存知の方も多いと思いますが、2018年4月から中古住宅取引の際に住宅インスペクション(ホームインスペクションとか住宅診断とかも言います)の仲介業者からの説明が義務化されます。
「実施の義務化」では無くて「説明の義務化」というのがちょっと頼りないですが、将来はおそらく「実施の義務化」の方向へ進んでいくものと思われます。
さて、新築住宅の場合は、柱、基礎、屋根や外壁などの重要な部分については10年間の保証が義務付けられています。そして工務店や住宅メーカーによっては設備などにも数年の保証がつくところもあります。そういう保証という意味ではやはり新築住宅は安心感が有ります。
これに対して、中古住宅の場合は「現在建物がどんな状態なのか?」というのが不透明です。取引の際には、売主様に物件の現状を告知して頂く、告知書と呼ばれている書類を提出頂くのですが、売主様も建築の専門家では無いので、悪気が無くても大きな欠陥以外は気が付かないことも多いです。
そこで、専門家による建物検査をして建物の状態を確認してから取引をしようというのが住宅インスペクションの趣旨です。
住宅インスペクションを実施すると、この建物の状態を専門家が診断して報告書を作成してくれます。診断自体は目に見える部分だけですが、大きな欠陥が見逃されることは無くなると思います。
また、一定の基準に合格すると、かし保険というのに加入することができるのでさらに安心です。
今回は築30年の戸建で、実際の作業はこんな感じです。
小屋裏を調べています。
レーザー墨出し器で床や壁の傾きを測定しています。
いやな感じの亀裂が。
オプションでシロアリ検査もしました。
いくつか問題が有るようなので報告書が届いたら、どうするかお客様と一緒に検討しようと思います。
費用はこれで6万円ちょっとくらいです。時間は2時間位で終わりました。
やはり専門家に診てもらうと安心感が有ります。大きな欠陥を見逃すリスクと天秤にかけると、費用もリーズナブルだと思います。中古の戸建を取引する際には積極的に活用したいですね。
一緒に行ったお客様に美味しいパン屋さんに連れて行ってもらいました。焼きたてのパンがどんどん店頭に並びます。揚げたてのカレーパン、美味しかったです。
戸建やマンションの売買について、お困りのことや心配なことが有りましたらお気軽にご相談下さい。
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