お客様がご購入予定の大和市の中古のRCビルのインスペクションに立ち会ってきました。
インスペクション(建物調査)とは、一級建築士など資格のあるインスペクター(検査員)が、客観的かつ専門家の見地から、大物件について専門的なチェック、アドバイスを行うものです。
本格的なエンジニアリングレポートを作成するような調査だと費用も結構高くなるので、それなりの規模のビルでないとコストが合いません。
なので、私が扱うことが多い小規模なビルなどは今回のような簡易検査でということがほとんどです。
図面でのチェックなどは無く、基本的に非破壊検査で目視によるもので数時間で終わります。費用も安いです。
実は近所で数年前に仲介したビルが有って、その際にも私がインスペクションを手配したのですが、その時と同じ検査員の方がまだいらっしゃったのでまたお願いしました。
なんでも物件のご近所にお住まいだそうです。w
検査の結果は、築年数なりの劣化は有るが、重大な欠陥も無く建物の状態も概ね良好ということで一安心しました。
外壁塗装もチョーキングの発生などもほとんど無く良い感じを保ってました。
チョーキングとは、外壁の表面に粉状のものがふくような形で現れる塗装の劣化症状です。
こうなると、外壁塗装の保護の役目が劣化している状態になります。
商業地で隣ときちきちに建物が建っていると、外壁に日が当たりにくいので塗装が劣化しにくいとの事でした。
気になる屋上ですが、こちらは売主様が数年前に防水工事を実施されたそうでこちらも良い感じです。
オーナーチェンジの中古の一棟ビルやマンションは、賃貸中の部屋の検査ができないのが残念ですが、それでも共用部分、外回りや屋上などチェックできるところは多いのでインスペクションは実施した方が安心です。
我々のような仲介業者も色々な建物を見てはいますが、建築に関してはある意味素人でプロの一級建築士の方とではやはり見る箇所も指摘も違います。餅は餅屋というやつですね。
大体にして宅地建物取引士はその名の通り「取引」のプロで一級建築士は「建築」のプロです。
仲介業者は各種目の専門家を知っていますので必要に応じて手配する感じです。
多くの場合で売主様は建物検査をあまりやりたがりませんので、売主様の許可を頂いた上で買主様の費用負担で実施する様に手配することが多いです。
もし契約前の建物検査で重大な欠陥が見つかって購入取りやめとなった場合、検査費用が無駄になってしまうことになりますが、これは保険と割り切るしか無いと思います。
不動産のご相談はお気軽にどうぞ。
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