長かったゴールデンウィークも終わり、今日から仕事開始という方が多いと思いますが、朝から大雨や電車遅延で大変ですね。
最寄り駅までの徒歩分数は重要です
さて不動産広告において「最寄り駅までの徒歩分数」は非常に重要な情報の一つです。
一般的には
- 徒歩5分以内であればすごく便利
- 10分以内ならまあまあ駅近
- 15分くらいならなんとか許容範囲
- 20分はちょっと厳しい。
というような感じでしょうか。
静かな環境が欲しくてわざと駅や繁華街から遠くで物件を探すというお客様もいらっしゃいますが、多くの方は駅に近い方を好まれることが多いです。
また、資産価値的にも駅に近いほうが高いことはご存知のとおりです。
実際の価格は駅までの距離だけでなくその他いろいろな要素がからんできますが。
不動産広告のルール
この重要な「最寄り駅からの徒歩分数」ですが、我々不動産業者が広告に記載する際には「不動産の表示に関する公正競争規約」(以下、表示規約)に定めるルールに従わなくてはなりません。
この表示規約で「徒歩1分=道路距離80メートル」(端数切り上げ)いうのはよく知られていると思いますが、この表示規約が昨年久しぶりに改正になりました。(表示規約・同施行規則の主な改正点 PDF)
「徒歩1分=道路距離80メートル」という基本は変わらないのですが、建物や駅の出入口の定義が細かく決められました。
横浜駅みたいな多くの路線が出入りする大きな駅や、何棟も建物が建っているような団地などですと、どこの点を起点と終点にするかで徒歩分数もだいぶ変わってきます。
まず建物が複数ある物件の場合、従来は最も駅から近い住戸からの所要時間を記載することが多かったのですが、それに加えて最も遠い住戸からの所要時間も表示する様に改正されました。
また、一棟のマンションやアパートの場合の起点は「建物の出入り口」と明文化されました。いわゆるエントランスと呼ばれる部分ですね。
そして駅の出入口は駅舎の出入口が起着点となりました。ここで注意が必要なのは改札口ではないということです。地下鉄の場合は地上にある出入口が駅舎の出入口ということです
なので通勤や通学を考える際は、自宅部分のドアから建物エントランスまでの時間と駅舎の出入り口から改札を通ってホームにたどり着くまでの時間を、広告の徒歩分数に加えて考えるようにしましょう。
例えば、駅にデッキで直結のタワーマンションの高層階の自室をスタートして、エレベーターに乗り、駅のホームまで降り立つのに必要な分数とかですね。
広告を出す不動産業者はなるべく徒歩分数は少なくしたいところですので、ルールに従っていればなるべく少ない表記となります。
というわけで特に大規模なマンションやビッグターミナル駅などがからむと、広告の徒歩分数と部屋からホームまでの実際の徒歩分数に乖離が出てきます。
高低差も確認しましょう
なお、私はお客様のご案内の際は1分100mを目標に歩きます。
「実際に歩いてみると広告の分数より近かったですね」と言いたいからです。w
最後に大事なことをもう一つ。「徒歩1分=道路距離80メートル」というのは坂道は一切考慮されていませんので必ず現地で確認しましょう。横浜は道路が階段になっている事も多いです。
地図上で高低差を事前に確認するのはこのサイトが便利です。Mapionキョリ測
不動産のご相談はお気軽にどうぞ。
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