ご存知のように、住宅ローンの金利は、変動金利と固定金利の2種類があります。
細かく言うと、その組み合わせみたいのもありますが。
で、よく変動と固定がどっちが得ですか?なんて議論や質門が多くありますが、これはどこまでいっても結論はでません。
シンプルに考えると、将来の金利上昇のリスクを、貸し手側がかぶるか、借り手側がかぶるかのどちらかということだけですので。
で、どっちが有利かというと、例えば10年以上先の未来の金利がどうなるかを当てるゲームということですので、これはプロの経済アナリストでもいわゆる無理ゲーです。まあ、当たりは2つに1つなんですけど。
変動金利を選ぶ人は、将来金利があまり上がらないことにベットするのと同義で、これはFXや株、あるいは競馬などのように、不確定な未来を予想して自分のお金を賭けるという行為です。
反対に、固定金利を選ぶ人は、将来金利が上昇することにベットするわけで、まあ、丁半ということでは同じです。
ただ、固定金利を選ばれた方は、金利が下がる一方でも、「ちっ!」と舌打ちをするくらいですみます。借換えという技もありますし。
一方変動金利を選んで、金利がぐいぐい上がったら、こちらはしゃれになりません。場合によってはせっかく買った家を手放さなくてはならないリスクも少なからずあります。
金融機関などの貸す側にすれば、金利の変動に対してリスクフリーの変動金利型を薦めたい動機があります。
一方、あまりローンを払いたくない借り手としても、少なくとも当面は支払額の少ない変動金利が良く見えるわけで、ここに両者の利害が一致します。
やっっぱり、お金を持っている側が有利にできてるんです。
そこで、借りる方とすれば、どのように考えればいいのでしょう?
これも考え方はシンプルで、将来金利が上昇して、住宅ローンの毎月の支払額が上がった時に耐えられるかどうかということです。
といはいっても、10年後に今と同じ仕事で同じ収入があるかなんてわからないですよね。
つまらない結論ですが、将来相続などでまとまったお金の入る見込みがある人は、変動金利で勝負。
自力でなんとかやらなくちゃいけなくて、将来の収入見込みに慎重な方は、固定金利ってかんじですかね?
長い人生、安全第一で考えると、毎月の返済額が固定金利では厳しいという理由で、変動金利を選ぶというのは、危険をはらんでいます。
どっちかというと、お金に余裕があるので、将来のリスクを負担できるから変動金利にするというのが、賭けとしては自然な気がします。
いつでも、勝負はお金に余裕の有る方が有利、な法則はたいてい成り立ちます。
金額が大きいので、慎重に行きたいですね。
とはいっても、人間ですので理屈通りにはいきません。
「漢」勝負の変動金利で夢のマイホーム。
思いきって勝負して、だめならバンザイという生き方もあるでしょうし、それは否定しません。
(でも、せめて事前にご家族内では良く話し合っておきましょう)
私ですか?
大昔、変動金利で勝負しました。もちろんオーバーローンです。
その後金利は下がる一方でした。