ブログ不動産コラム

元付けと客付けの話

不動産取引

昨年に Apple Watch を買ってからというもの、あまりに便利すぎて、普通の腕時計はまったく使わなくなってしまったのですが、自動巻きなので止まったままでの放置は良くないかと思って、ワインディングマシンにかけっぱなしにしていました。

で、先日ふとその時計を見てみると秒針が動いていません。カレンダーも10日くらい前の日付のままです。手動でゼンマイを巻いても動かないので故障確定です。いやな確定です。

そこでメーカーへ持ち込んだのですが、その場で分解して見てくれて、なんとゼンマイが切れているとのことでした。

時計修理

確かに「オーバーホール?なにそれ?おいしいの?」って感じで20年くらい使っていましたので、油切れもおこそうというものですね。ただ、時刻は結構正確であまり狂いもなかったんです。

オーバーホールではゼンマイ交換はデフォルトでやってくれるそうなので、そのままオーバーホールを依頼しましたよ。

実はもう1個同じ様な放置時計が有るので、ついでにこちらもオーバーホールをお願いしました。こちらは買ってからまだ15年くらいでしょうか。 w

ここ最近 Apple Watch の新型(Series 4‎)をポチろうかどうか悩んでいた(主に予算的な意味で w)のですが、だいたい Apple Watch 3個分のお金がオーバーホールで飛んでいくこととなってしまいました。新型はしばらくお預けです。

Apple Watch はiPhone ユーザー限定ですが「安くて」「正確で」「便利で」すごくオススメです。

Apple Watch Series 4

なお、メーカーの修理の人に聞いた所、機械式時計をしばらく使わないのであれば、

  • 何年も引き出しに放置しておくのは良くないが、ワインディングマシンは使わない方がむしろ機械には良い。
  • 月に1~2回ぜんまいを巻くようにして動かすのが良い。

との事でした。

結局、ノーメンテナンス+ワインディングマシン というのが最悪だったようです。

ということで、ワインディングマシンは捨てます。ちなみにオーバーホールは5年くらいでやると良いそうです。


さて、本題の元付けと客付けの話です。

「元付け」と「客付け」という言葉はご存知の方も多いと思いますが、売買のケースで簡単にご説明しておきます。

不動産の売買においては、不動産屋(仲介業者)に売却なり購入なりの依頼をするのがほとんどだと思います。

その時に、売却の依頼を受けた仲介業者を「元付け」と言い、購入の依頼を受けた仲介業者を「客付け」と呼びます。

実際の取引では、この元付け業者と客付け業者がが異なり、両者が共同して取引を成立させることが多いです。(元付けと客付けが同じ仲介会社というケースも有ります)

元付け業者は売主のためにより高値でスムースに売却できるように努力し、逆に客付け業者はなるべく購入希望者に有利な条件で購入できるように頑張るわけです。というか、頑張ることが想定されています。

手を上げる猫

ところで、購入の依頼を受けて客付け業者になった場合は、元付けの業者に物件の詳細資料を請求したりするわけですが、この資料をくれない業者がたまにいるんです。てか、つい先日もありました。何千万円、場合によっては億の単位の買い物をするのに、ペラペラの図面1枚では検討のしようもありません。

売却依頼を受けて元付け業者となった場合、物件調査(役所調査も含めて)をきっちりやって、資料なども問合せが有った場合にはすぐに出せるように準備しておくべきものだと思います。売却のチャンスを逃さないためにです。少なくとも私はそうやってます。

このあたりがきちんとしていない業者に売却依頼をしてしまった場合は、売主さんは悲劇です。おそらくしばらく放置された挙げ句、「値段を下げないと売れません」とか言われて、結局買取業者に安く売却してしまうはめになってしまうんでしょうね。そしてその元付業者は楽に儲かります。

アメショー混血野良猫

もちろん買取業者さんが悪ということではありません。一般には売りにくい難有り物件や、訳有り物件、そして急ぎ現金化したい時などは、買取業者の存在はとても助かります。面倒な事を言わずに、ほぼ確実に値段を付けてくれますので。

ただ、ちょっと時間をかければ、普通のお客様に普通の値段で売れるものを、何も安く売却してしまうことも無いんじゃないかと思います。

「不動産仲介業はAIで代替されてしまう」とかの話はよく聞きますが、同じ物件は一つとして有りませんし、売主、買主それぞれ抱える事情や条件なども千差万別です。まだまだ属人的な仕事だと私は思います。

↓ AIのイメージです。でもこれならなんか上手くやってくれそうな雰囲気ですね。 www

ロボット

いずれにしても、仲介業者は慎重に選ぶことをおすすめします。


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