ブログ不動産コラム

交通標識の越境

道路と交通標識

先日、千葉方面のとある道路を自動車で走っていたのですが、一方通行の標識をうっかり見落として逆に入ってしまいそうになりました。

すぐに気がついて正しい方向に車を向けたのですが、他に車が走ってなかったので良かったです。

ていうか、他にだれもいなかったので気が付きにくかったのかもしれません。

また、道路脇の樹木が生い茂っていて肝心の標識が半分くらい隠れている感じで見にくい感じになっていたのも見落とした原因だと思います。

いずれにしても言い訳をしてないで自分がもっと気を付けないとだめですね。w

一方通行の標識
画像はイメージです。

さて、土地が関わる取引で特に慎重になるのが「越境問題」です。

隣地とのトラブルになりやすく、深刻化すると売買自体が難しくなることもあるため、現地調査では越境の有無を念入りに確認します。

そんな現地調査をしている中で、たまに見かけるのが「交通標識が越境している」というケースです。

確かに、傾いていたりして敷地の端っこにちょっとだけ入っている、キック一発で解消しそうな軽微なものから、「これは結構入っているな」というくらい、がっつりと敷地内に食い込んでいるものまで色々あります。

止まれの標識

交通標識は公共の利益のためにあるもの。

日常生活で特に邪魔になっていなければ、「まあ、いいか」と思えるかもしれません。

しかし、自分の大切な土地となると、「なぜ敷地に入っているのだろう」とモヤモヤする気持ちもよく理解できます。

だからといって、勝手に動かしたり、キックして直そうとしたりするのは絶対に避けた方が良いです。

標識の越境

もし越境している交通標識がどうしても気になる場合は、まずは相談してみるのが最初のステップです。

じゃあ、どこに相談すればいいのか?ということになりますが、実際に私自身でやった経験がないので断言はできないのですが、普通に考えると担当部署としては「公安委員会」やその道路の管理者(国道の管理者である国、市町村道なら市町村)などでしょうか。

調べるのも面倒なので、まずは近所の警察署などに「どこに相談すればよいか?」を聞いてみるのが手っ取り早いかもしれません。

ロードスター

ただし、標識に限ったことではなく、越境全般について言える事ですが「本当に越境しているのか?」を確定するためには、正確な現状把握が必要です。

これは土地家屋調査士などの専門家に敷地をきっちり測量してもらい、越境状況の図面を作成してもらうのが確実な方法になります。

越境の解消を依頼するにしても、「どこまで移動すれば越境が解消されるのか?」という明確な根拠が必要ですからね。

私個人の感覚としては、ごくわずかな越境は「お互い様」と考えたいところですが、境界線の扱いは、後々の大きなトラブルを避けるためにも、慎重に進める必要があります。

境界問題は国家間だと戦争になるくらいなので、本能に根付いた深いものな気がします。w

道界

土地の境界や越境問題を抱えた不動産の売買、その他ご相談はお気軽にどうぞ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました