ブログ不動産コラム

不動産の一括査定の罠

アパート

先日の決済で売主様が代金の振込先口座の番号を間違えてしまったため、思わぬロスタイムが発生してしまいました。

最近は通帳が無いことも多いので確認がますます重要ですね。(反省)


今日は不動産の売却を検討する際に気になる一括査定についての話です。

一棟マンション

一括査定のデメリット

不動産に限らず一括査定は確かに便利ですよね。多くの一括査定サイトがネット上に有ります。

不動産売却の場合も申し込んだ後がけっこう大変で、思わぬ手間やストレスが待っていることが有ります。

中古車の売却査定や引っ越しの見積もりを一括のサイトで試してみた事が有る方はよく分かって頂けると思うのですが、あれがパワーアップ?した感じです。

具体的には次のような感じでしょうか。

  1. 多くのメール
    メールがガンガン届きます。
  2. 無差別な電話攻勢
    時間帯に関係なく電話が止まらない。何度も同じ質問をされたり、同じことを説明しなければならないこともあります。そしてとにかく訪問査定のアポを強要?されます。
  3. 似たり寄ったりの査定内容
    どの不動産会社もだいたい同じような内容の査定結果を提示してきますが、価格以外の心配事や相談に対応してもらうのは難しいことが多いです。
迷惑電話

不動産業者も大変

一括査定サイト、実は査定する不動産業者も大変なんです。

みなさん気軽に一括査定を申込むと思いますが、多くのサイトでこの反響1件あたりなんと1万円から5万円の費用が不動産業者に発生します。

実際に媒介契約を締結できるとかは関係なく反響を受け取るだけでこの費用感です。

そして大半のお客様はちょっと値段を知りたいだけで、実際の売却に結びつかないことが多いんです。

さらに丁寧に査定しても返事がなく、結局とにかく高めに査定した業者に持っていかれてしまう場合が多いです。労力をかけて正確な査定をしてもあまり意味を持たないことになります。

一棟マンション

それ以前に、そもそもお客様と連絡が付かないということも結構耳にします。(さすがに申し込んだ方と連絡がまったく取れない場合は費用は免除となるみたいですが)

首都圏の場合、売却の仲介手数料は少なくても数十万円以上になるので確率は悪くても成り立っているんだと思います。

例えば反響1件あたり1万円で20件の査定依頼の内で1件成約すれば(成約率5%)、ここでの集客費用は20万円。仲介手数料が60万円ならそれでも元が取れるというような計算です。

不動産価格が低い地域ではこのしくみは厳しいかもしれません。

マンションの屋上

営業がしつこくなるのは当然

反響があるたびに万単位の手数料が発生するため、業者は必死にならざるをえず、自ずと営業もしつこくなりがちです。

そして一括査定なので当然ながら競合の業者がいます。

最初に連絡が取れれば有利なので、そのために反響があれば他業者に先駆けてとにかく早くお客様にコンタクトしなくてはなりません。

なので不動産業者の代わりに反響が有ると即電話する代行業者まで有るみたいです。

そんな事情なので査定を申し込んだ方のメールと電話が大変な事になります。

ネットで検索していると一括査定を勧める記事を見かける機会が多く有ると思いますが、これらの記事はほとんどが一括査定業者の宣伝や、そのアフィリエイトサイトな事が多いです。なので記事の内容の信頼性には注意が必要です。

パソコンとスマホ、タブレット

お金がぐるぐる回って世の中を動かしていますね。w


いずれにしても売却にあたっては価格だけでなく、売却の事情や背景なども大事に考えるべきだと思います。

査定や価格感も含めてお気軽に相談してください。一緒に最適な売却戦略を考えましょう。

個人的には秘密厳守のワケアリの案件は好物です!

柳森神社
柳森神社

ご相談はお気軽にどうぞ。

もちろんしつこい営業電話はかけません。w

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