ご存じの方も多いと思いますが、2026年4月以降、金融庁からのお達しで貸金庫での現金保管が禁止になります。
マネー・ロンダリング防止という意味も有るらしいですが、どう考えても例の窃盗事件の影響がほとんどですよね。
毎日何億円もの札束や、きらびやかなお宝を目の当たりにしていたら、魔が差して取りたくなる気持ちは、まあ人間として1ミクロンくらいは分からなくもないですが、お金を取って貸金庫を提供している銀行がやっちゃダメですよね。w

さて、貸金庫は私も昔から借りて使っています。
当時は、現金はもちろん、株券、手形や小切手、不動産の権利証、保険証書、各種契約書など、「無くなったら困る紙モノ」を厳重に保管する目的で借りたわけです。
当時というのは、多くの書類がまだ手書きとカーボン紙で書類を作っていたような時代です。w
ちなみに、貸金庫は貴金属や宝飾品の保管にもよく使われるそうですが、残念ながら私はそういうキラキラしたものは、今も昔もほとんど持っていません。w

デジタル化で変わる「紙の価値」と不動産の実態
さて、時代は流れて完全なデジタル社会。(「デジタル社会」という言葉自体が古臭い感じですね)
今現在、紙モノで「無くなったら取り返しがつかないもの」って、紙幣くらいではないでしょうか?
株券は電子化され、手形や小切手なんかを扱うこともほぼ無くなりました。
保険証書や契約書なども、今はPDFでスキャンしてデータ化しておけば、困ることはあまりありません。(一部、保証書などでどうしても原本が必要なケースはありますが)
そして、私たち不動産業者がよく扱う「不動産の権利証(現在は登記識別情報通知)」。
実はこれも、無くなっても最悪なんとかなります。
売却のご相談に伺ったお宅で、お客様から「権利証が見当たらないんです!売却できないのでは!?」とご相談頂く事もあるのですが、大丈夫です。
権利証(現在は登記識別情報通知)は再発行こそされませんが、司法書士の先生に「本人確認情報」という書類を作成してもらったり、法務局の「事前通知制度」を利用したりすることで、問題なく所有権移転の登記が可能で、新所有者には新たに「登記識別情報通知」が発行されます。
ただ、司法書士の先生に数万円〜の追加費用はお支払いすることになりますし、手続きの手間も増えます。やっぱり「原本」をしっかり保管しておくのに越したことはないです。

これからの貸金庫の使い道
そんなわけで、「中に入れたい紙の何かも無いし、貸金庫は解約しようかな。」などと思っていたのですが、ここでちょっと思いつきました。
パスワード管理ソフトのマスターパスワードや、2FA(二段階認証)の解除コードなどを入れたUSBメモリの保管にピッタリだ!」と。
もちろん紙に印刷したものを入れても良さそうです。

あらゆるアカウントのマスターパスワード、あるいは仮想通貨のリカバリーフレーズなど。
これらがハッキングで盗まれたり、物理的に紛失したりする方が、現代ではよっぽど恐ろしいと思います。
絶対に必要なデジタルデータを「物理的にオフラインの金庫」に隔離しておく。これがこれからの貸金庫の正しい使い方かもしれません。
もちろんマスターパスワードなどは、「記憶」のみとして「記録」を残さなければよいのですが、盗難や火災などよりも、年齢的にもボケをかまさないかが自分でも心配です。w
セキュリティ的に各パスフレーズは、記号なども含めた長めの形にしてますし。

あとは、我々のような不動産屋特有の使い方として考えられるのは、「お客様からお預かりした、どうしても替えのきかない重要書類」の保管くらいですかね。
売買や賃貸の契約に関わるデリケートな原本を、一時的にせよお預かりした時など、事務所のキャビネットなどに入れておくのは、盗難や火災などに対してはやはり一抹の不安が残ります。
そういった「お客様の信用」をお預かりする場所と考えれば、貸金庫はまだまだ現役で活躍してくれそうです。
他になにか、便利な貸金庫の活用アイデアがあればぜひ教えてください。
もちろん「金目のもの」をたくさん持っていれば、貸金庫に何を入れるかなどに悩まないのですが。

金庫はやっぱりクマヒラだと安心感有りますね。
さて、ちょっと宣伝です。
情報漏洩やセキュリティのリスクが高まる今の時代。
不動産取引においても、お客様の個人情報や重要書類をどう守るかが問われています。
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