ブログ不動産コラム

不動産の決済は当日全員が集まる必要は無い?

豊洲の銀行

先週は2件の決済がありました。

どちらも自宅から近い場所だったので、朝早かったですが助かりました。(早起きは苦手です)

ところで、コロナ禍以降、決済も自動的に進めるという流れが増えてきているように思います。

決済当日の一般的な流れは次のような感じですが、各書類への署名捺印、お金を払う、受け取る、というのが売主様と買主様の主な作業になります。

決済当日の流れ(概略)
(1) 司法書士による、売主様・買主様のご本人確認、登記申請書類等の確認
(2) 登記申請書類への署名・捺印
(3) 買主様への残代金および各清算金等のお支払い
(4) 売主様の着金確認、領収証の授受
(5) 鍵、書類などのお引渡し
(6) 取引完了確認書への署名・捺印
(7) 諸費用のお支払い(登記費用、仲介手数料)


さて、先週の決済の1件目は、売主様、買主様、司法書士の先生などの全員が、買主様に融資する銀行にお集まりいただいた通常の決済でした。

しかしながら事前に司法書士が登記に必要な書類を全て揃えていたため、当日の作業は本人確認と売主様の着金確認くらいです。着金確認もネットバンクでしたので早かったです。

また、残代金、固定資産税等の清算金、登記費用、仲介手数料等の振込伝票も事前に銀行で作成済みでしたので、司法書士が融資実行の依頼をかけた後は、それぞれの着金を待つだけです。

ヒューリック銀座数寄屋橋ビル

次の2件目の決済は、売主様が決済日に欠席確定で、さらに買主様の出欠はギリギリまで不明という状況でしたが、こちらも事前に司法書士が買主様、売主様それぞれと面談済みで、また書類も揃えていたため、当日は振込と着金確認の電話だけで済みました。

もっとも司法書士の先生はその他、売主様の住所変更、抵当権抹消、抵当権設定などの登記もあるので見えないところで忙しいそうですけど。

茅場町駅

いずれの決済も、登記に必要な書類さえ揃っていれば、あとは残代金等の振込と着金確認がポイントになります。これらの確認は電話でも可能です。

ということは、引き渡す鍵や書類などを事前に仲介業者が売主様から預かっていれば、極端な話、無人でも決済を進めることができることになります。

しかしながら、所有権移転に必要な書類一式を預けるということは、売主様にとっては、たとえ相手が司法書士であっても不安を感じると思います。

また、買主様にしても、残代金等を振り込んだ後、売主様に着金確認してもらえなかったりすると、何かしらと面倒な事になる可能性があります。

したがって、「売主」「買主」「司法書士」「仲介業者」の全てに、ある程度の信頼関係がないと、無人での決済は難しいと思います。

銀座

そういえば昨年、完全無人での決済がありました。

売主様、買主様、そして司法書士も、当日全員電話連絡だけで決済を進めます。

このときは、売主様・買主様ともに不動産取引に慣れていたのと、また融資を使う銀行指定の司法書士事務所が入っていたので、安心感はありました。

また鍵やその他引き渡す書類などはこちらも事前に仲介業者の私がお預かりして、決済日に手渡しに行きました。

銀座

誰かが欠席したまま決済を進める場合、怖いのは当日何らかのアクシデントが発生した場合です。

関係者が全員集まっていれば、その場で善後策を協議できるので、迅速な対応が可能です。

心配性の私は何が起こるかわからないので、できれば全員に集まっていただきたいと考えています。

また、具体的なことは言えませんが、少しあれで心配な方には必ず出席をお願いするようにしています。(笑)


決済の後はのんびり鰻でも行きたいところですが、そうもゆっくりしていられず、どこにでもあるドトールでさっとお昼を食べて次へ向かいました。)

ドトール
ホットサンド ツナチェダーチーズ

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