最近はほとんどの賃貸住宅で「室内洗濯機置場」が備えられるようになっています。
で、普通「室内洗濯機置場」と聞くと次のような洗濯機の防水パンを想像しますよね。
ところが、古めのURではこんな感じの洗濯機置き場もあります。
お風呂扉のサッシの枠の穴を通ってお風呂場にホースを出す感じです。
排水は浴室の洗い場に直接出すことになります。
そしてパンなどは無く、洗濯機は床に直置きです。
ホースを通すところの拡大。
別パターンです。
もうちょっと工夫してあって床からちょっと高く、おしゃれ?になっています。
拡大図
お風呂側から見た図
ところで入居される方の心配としては「水漏れとか大丈夫なの?」ということですよね。
確かに昔と比べて洗濯機の方も水位センサーとかがちゃんとしているので、めったに溢れたりはしないのですが、例えば排水ホースに亀裂が入っていたりすると水漏れの危険性が高まります。
特に集合住宅の上階ですと下の方に多大な迷惑と、場合によってはお金で賠償しないといけなくなりますので、やっぱりパンは有ったほうが良いとは思います。
とはいっても、賃貸の場合は自分でパンを設置する事はできません。
なので、万一の水漏れの事故に備えて賠償責任保険などに入っておくのが安心です。
火災保険の特約で賠償責任が付いているタイプの保険ですが、年間1万円くらいから有ります。
弊社でも取り扱っていますので、ご関心の有る方はお問い合わせ下さい。
民間賃貸ですと大抵の場合、このような保険が強制加入ですが、URの場合は得に強制されませんのでご自分で加入する必要があります。
なお、URの古めの住宅で洗濯機パンを設置しないで、お風呂場に排水する方式がまかり通っている理由ですが、建物の構造の関係で、どうしても排水を下に抜く工事ができないからだそうです。